ご飯茶碗やマグカップって、実は食器ではなかった??
結局、長文になってしまいました(笑)
上手く まとまってるかも 怪しいのですが
良かったら、目を通してみてください↓
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『 ご飯茶碗に マグカップ、徳利、盃、珈琲カップ。
これ皆、実は食器ではない???』
前回、 主婦が先生、というところまで 書きましたが
ごめんなさい、先に少し まわり道をさせてください
単純に 文章の組み立てを間違えた だけなのですが(笑)
大事な事でもあるので、先にお話ししますね
冒頭に書いた
「ご飯茶碗や盃は、食器ではないよ」
これ、何のことだか わかりませんよね?
実際 僕もそうでした
この話を聞いたのは、石川県の窯元に勤めていた時の事
話してくれたのは、その社長でした
最初、何を言ってるのか わからなくて
クエスチョンマーク 全開だったのですが
よくよく話を伺うと、こういう事だったんです
本来、食器とは一汁三菜を盛るもの
その内 汁ものは、主に木のお椀なので、
残りの三菜を盛るものが “ 焼き物の器 ”
が該当するんだよ と
それ以外のもの。例えば、ご飯茶碗や、徳利や盃は、 その周辺にあるもので
広義では食器に含まれるけど、厳密には食器ではない
お膳を見てみれば、よくわかるよ、と
つまり 食器とは、平たくいうと「 皿と鉢 」という事なんですね
そんなの普通じゃないの?、と思われるかも知れませんが
僕にとっては衝撃な事でした
だって「皿」と「鉢」って言っても
抽象的じゃないですか
抽象的とは、 いくつかの具体例の共通点をつなぎ合わせた表現のことなので
じゃあ、具体的に使いやすい鉢って なんなの?。 具体的に使いやすい お皿って何?
と問われたら、答えに窮するしかない
ましてや それを形にしてみろ となれば
わかってない人間が 作れるわけがない
無理なんです
技術の習得と、使いやすい日常食器が作れるのは 別もの と
これまで、くどくど書いてきたのは
ここに源流があります
繰り返しますが、ロクロは練習すれば、ある程度のものは、 作れるようには なります
お皿のような形をしたもの
鉢のような形をしたもの
浅いもの 深いもの、口径の大きいもの 小さいもの
立ち上がりのラインも、
直角のものから 緩やかなカーブのものまで
器のような形をしたものは、だいたい作れるようには なります
限界はありますが、極論、円いものなら様々な形と、 あらゆるサイズの組み合わせが 無限に作れてしまうのです
でも、その無限の荒野から、
真に使いやすい器を掘り起こす(作る)のは、 砂漠で針を見つけるような話です
これが ご飯茶碗や、徳利や、マグカップなら
誰でも 頭で形やサイズを、 ある程度、
具体的に思い描けるじゃないですか?
植木鉢のようなサイズのものに、取っ手をつけて 珈琲カップです、なんていう人は、そうそういなくて
多くの場合、大きく間違える事は ないですよね
それは、誰にとっても、用途が はっきりしているから 可能なわけで
これが「皿」「鉢」となると
抽象的すぎて、雲をつかむような話になってしまう
時には肉じゃが、時には酢の物、 献立によってはスープにも使える、そんな日常 普通使いの鉢とは
それを具体的に形にしてみましょう、
という事なんです
イメージ出来ます?
僕は無理でした
それこそが 真の食器なんだよ、なんて言われたら、迷路に迷いこむしかない
そんなの、平らなものをつくれば、お皿になるじゃん
既に売っている鉢を参考に作ればいいじゃん
という 声が聞こえてきそうですが
もし そうなら、世の家庭の食器棚が、
使う事のない器で いっぱいになる事は ないでしょう
そうなんです、実は世に出ている器であっても、「器のような形」 をしたものが、意外に多いという事なんですね
作り手は、その違いを見分ける力も 必要だと言う事なんです
別に同業他社さんを、悪くいうつもりではありませんよ
皆さん、間違いなく 日々努力されていると思います
でも、「使いやすい日常食器」と定義すると
全部が全部、そのハードルをクリアしているとは限らない
勿論、焼き物の世界も多様性なので、作り手の数だけ、 個性があって然るべきだと思うので
どんな作風のものがあっても、全然いいのですが
あくまで僕は「日々活躍する、使いやすい 日常食器」という縛りで、この文章を書いているので
真に 日常 使いやすい器
つまり「鉢」と「皿」という抽象的なものを 具体的な形にするという、 あてのない探検から
避けて通れなくなったんですね
勿論、焼き物の世界でも、それ以外の方法でやっていく手段は、 沢山ありますが
そもそも僕が、日常食器をつくりたかった という事と
これは、もう言っちゃいますが
「量産手作りの食器を作る」 という手段が 、日本で焼き物を 個人でやっていく上では、最も効率がいいんですよね (笑)
市場が確立されてますから
という事は 、この業界 そんな人だらけの世界という事なので
レッドオーシャンで生き残るには
技術の習得も大事だし、勿論 個性も大事
そこまでなら、だれでもイメージできるのですが
そこに真の日常食器とは?
つまり「食器」と「食器の形をした、そうではないもの」の 見極めという
思いがけない課題が加わって
長らく悶絶する事に なるんですね
(つづく)
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こんな事を書いておきながら
画像が カップを作っているところ
というのが、なんとも締まらないのですが(笑)
仕事してると 、写真を撮る事が すっかり抜け落ちてしまう長倉
どうぞ笑って、 受け流して頂けたら幸いです
準備中です