2025年の初めに、色展開のご報告
「だぁーめ!」 だと言っているのに
後々 大変だから、やっちゃ駄目だと
あれ程 言い聞かせて来たのに
なんでしょうね?
作り手のサガ なのでしょうか?
とうとう、やっちまいました
一体、何をやらかしたのか?
長倉
数年振りに
絵付けの顔料を
「一色 」増やして しまったんです、、、
えっと、詳しく お話ししますね (笑)
長倉の器のメインは、カラフルにあるのですが
扱う色数は、全部で12色
一人の作り手が扱う数としては、
まあまあ 多い方だと思うのですが
これが 、結っ構大変なんですね (笑)
幸い 絵付け自体は 嫌いでは ないので
扱う顔料が 1~2色程度なら
例えば、「トクサ」と呼ばれる、ストライプ柄だと
機械的に、何も考えず、黙々淡々、ひたすら筆を走らせる事は
大して 苦ではありません
ですが 12色となると、話は別
極めて 効率が悪い
数個 描いたら、別の色へチェンジ
また何個か描いたら、次の色へと
リズムが けっこう取り辛い
これ、何気に大変なんですね
複数の作り手が、手分けして行うのなら、話は違ってくるのですが
長倉、独りで作りたいタイプですので
効率を考えたら、色数は 少ない方が絶対にいいんです
何事も、手数が少なく作れて( 労少なく )
それで 売れてくれたら( 巧多し )
こんな有難い事は、ありませんからね
だから これ以上、色数を増やすのは御法度なんです
御法度だと、わかっていたのに
わかっていた はずなのに、、、
増やして しまったんですね
「グレー」
モノトーンです
グレーの顔料の存在は 、かねてより 知っては いました
知ってはいましたが、興味の対象外でした
グレーって、英語で言えば格好もつきますが
日本語だと鼠色でしょ?
「ただの地味な色」位にしか、 思ってなかったんですね
実際、小学時代の、絵の具セットの、
不人気色では、ありませんでしたか?
じゃあなんで 、今さら 気が変わったのか?
それは 長倉が
「お洒落に目覚めて」しまった からです(笑)
その事は、年末の回に、お話ししましたが
そうなんです!、お洒落という角度から見ると
グレーって、俄然 重要な色になるんですね!
ご存知の方も 多いでしょうが
コーディネートは、モノトーンが基本
少なくとも、“年齢を重ねた男性”にとっては、 必須の基本色
正直、そんな事すら、僕は 知らなかったのですが
モノトーン ( 無彩色 )
すなわち 黒、白、そしてグレーの 三色を軸に
コーディネートを展開するというのを、一から 学んでいく内に
グレーという色は、なかなかに最強だなと、思うように なったんです
他の色との親和性が高い
これって
日常食器にも 当てはまりそうだな と、
思ったんですね
それで 試作品を作ってみたら
なかなか、良い感じに なってくれたと思うのですが
いかがでしょうか?(画像参照)
少なくとも、長倉は良いと思いました
なので 今年は、このグレーを世に問うてみようかと、思っているのです
無論、いきなり スタメン入り するのは、なにかと負担も大きいですので
現状は「 新色追加 (仮) 」
まずは補欠として、世に出してみようと思います
もし、万が一、億が一、兆が一
皆さんに受け入れて頂けるようでしたら、晴れてレギュラー入り するのでしょうが
その暁には 、長倉 泣きながら絵付けする事に、なるんでしょうね(笑)
それは冗談としても
「作り手側 から見る焼き物」とは別の
身に纏う「お洒落 」という切り口から
日常食器を、 今一度 見直すというのは
やっぱり アリなんじゃないかなと
新しい年の幕開けに、思っているのです
準備中です