アルバイトから得た学びは、間違いなく僕の心に刻まれています

【  二つのバイトが僕に与えてくれた、二つの大切なもの・第二弾 】
苦戦しました
伝えたい事は頭にあるのに、それを文章にするというのは、骨の折れる作業ですね
それ故、相変わらずの長文ですが
どうしても、文章に残しておきたかったので、シェアします
うまく 皆さんに届いてくれたら幸いです
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前回
僕が独立前後に、二つのバイトを掛け持ちしてた旨を お伝えしました
それは勿論、過去の苦労話を したい訳ではなく
 今に繋がる学びがあった事を、お伝えしたいだけなのですが
そんな僕も、当時は勘違いしてたところが ありました
俗にアラフォーと呼ばれる年齢で
日中の 焼き物業を挟む形で、アルバイトをこなす生活は、そこそこハード
寝たと思ったら、目覚ましが鳴るような事もしばしばで
流石に 毎日ではありませんでしたが
ちょっと特殊な日常を送ってるよな
まあまあ 頑張ってるよな
位の気持ちは、どこかにあったと思います
でもそれは 、独りよがりの勘違いに過ぎない事に、
やがて 気づかされるのでした
気づかせてくれたのは、他ならぬバイト先の同僚
パートの主婦の人達だったんですね
勿論、言葉で諭された訳ではありません
何気ない 会話のやり取りだったり
なんとなく目にする光景だったりと
ひとつひとつは、些細な 点と点だったのですが
それが ひとつの線で繋がる事で
自分の浅はかさに、気がついたんですね
僕がバイト代を貰いながら、早朝働いてる時間
主婦の人達は、家族の為に お弁当を作って送り出し、残りの家事をこなしてから、パートに出る
僕がアルバイト代を貰いながら、夕方からの シフトをこなしている間も
主婦の人達は、洗濯物を取り込み、夕飯の支度をし、その他諸々、家の事をしている
僕には当然、 オフの日も あるのですが
主婦業に休みはない
その 朝晩の主婦業と掛け持ちする形で
皆さん 日中のパートを、こなされていたんですね
全く気付きませんでした
普通に考えれば、わかる事なのに
当時の僕は、その事に完全に盲目だったのです
今は とても反省しているのですが
日中どんなに仕事を頑張っても、
家に帰れば、女性が家事全般をこなす事を
どこか当たり前とすら、思っていたのです
こんな事がありました
僕が 夕方からのバイトにはいる時
交代でシフトを終えた、昼間のパートさんが
バックルームで 一息つく、ほんの僅かな間
スーパーの広告をみながら、今夜の献立に頭を悩ませている
それまでの「仕事モード」から、「主婦モード」に切り替わる瞬間なのでしょう
この人達は、一体いつ 自分の時間があるんだろう?
自分一人が、大変な毎日を送っている つもりでいた事を、恥ずかしく思いました
勿論、皆さん上手に、自分の時間を 作っては いたのでしょうが
朝晩の主婦業を こなしながらの仕事振りには、正直 頭の下がる思いでした
そんな  ある日の事
その日 僕は オフだったのですが
夕方、スーパーに買い物に行った、その店内で
バイト先の同僚の主婦が 制服姿のまま
夕飯の食材を選んでいる姿を、偶然目にした時
僕は こう心に決めたのでした
「 この人達の為の器を作ろう! 」
作り手として 自分の進むべき道が
はっきり見えた瞬間でした
焼き物の世界で、自分がどうあるべきか
どこへ進むべきか、軸が定まっていなかった長倉の
道標になってくれたのが
他ならぬ、主婦の方達だったのです
以来
日夜 頑張っている女性の為
主婦の為
お母さんの為に
僕は 器を作り続けているのです
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画像の器は、長倉のSNSに度々登場する「万能鉢」
主婦の「こんな器が欲しい」という要望から生まれた器
主婦の味方であり、日々の食卓を、 縁の下で支えてくれる 器です